周囲の人への告知

つたないBlogを目に止めて頂き有難うございます。
ごく普通に日々を過ごしていた自分にとってこの病気は人生で最大の試練ですが
一喜一憂の中、精一杯向き合った証を残して行きたいと思います。

細胞診の結果の日は、西陽の射す待合室にはだーれもいなくて
旦那が隣に座っててくれる事を、どれだけ有難いと思ったか知れません。

予約時間から15分程遅れて先生が来て診察室に呼ばれて
病名を告知された時夢の中での出来事の様に声が遠くでこだました。
ふと横を見ると今にも泣きそうな顔の旦那がいて、自分の涙を呑み込んだ。

自宅に戻ってから、
私嫌だよ！抗がん剤も手術もしない！！
おっぱいに傷が付いたら温泉にも行けなくなるから。

そもそも禿げとか、美容オタクの自分にはあり得ないし！！
って思いっきり悪態をついた。

先ずは命を優先にして下さい。
胸の傷は病気が治ったら都内の有名な先生でもどこでもいいから
形成して貰えば温泉に入れるから。
いくらかかっても構わないから。とにかく命を優先で！！

実は11月の3連休。北海道への家族旅行のはずだった。
息子達は、来年は今年の分もツーリングや海外旅行に行こう
だから治せよ！！勝てよ！！試合放棄するなよ！！

そこまで言われたら出来るところまで試合に挑むしかないな。

そう思って日常生活で会う周囲の人に報告をしたものの

実は私、乳がんになっちゃったんです。

そう言うとたいていの人の顔は一瞬曇り呆然とする。
気を取り直して、
大丈夫よ。今の医療は発達してるからきっと治るし上手く行く
って励まされる。

伝える人ごとにほぼ同じ反応。
伝えるたびに皆の悲しい顔をみるのも、同情して励まされるのも苦痛になった。

もう、生活する中でで必要最低限の人以外に安易に話すのは辞めよう。